ある時良寛は日蓮宗を信仰している家に、一夜の宿を借りた。良寛が朝起きて、仏壇の前で経を読んでいると、家の者が良寛の袖を引き,「止めてください」と言ったと言う。良寛は一宿の布施に答えるために朝のお勤めをした。良寛が微笑みながらこの話をしたことを見ればわかると思う。良寛は日蓮宗の聖典である「法華経」を読んでいたのである「南無妙法蓮華」「南無妙法蓮華」とひたすら題目のみを唱える日蓮信者には良寛の唱えている経の意味が分からず、功徳にならないと思い込み、止めさせたのである。実は良寛は日蓮宗の聖典である「法華経」を読んでいたのである。そんな一途な日蓮宗の信者者たちに良寛は心の中で微笑んだことであろう。
「お経を止められた良寛」
更新日:2020年10月8日
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