良寛は托鉢などでお金がたまると遠縁に当たる中村家に預け、必要な時にもらって繰ることにしていた。ある年の3月3日節句の翌日、お金が必要になったので中村家に行くと、あいにく主人の権右衛門は留守で、妻のむろが店先に針仕事をしていた。「四百文出してくれ」と良寛が頼むとむろは、「四百文なんて、そんなにたくさんやって主人から叱られるから証文を書いてください。」と言ったそうである。おかしな話である預けた金は元々良寛のものなのである。しかたなしに良寛は証文を書いたそうである.おむろは良寛の記憶力のずば抜けた凄さを知っていなかったのだろう。証文を書かずとも良寛の頭の中には一文たりとも間違わず頭に記憶されている能力を持っていた。良寛はアイシュタインと同じアスペルガー症候群であったとの説がある。
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