ムカデは百本の足を動かして走っている。百本が同時に同じように、動く。しかも一本たりとも、他の足の邪魔をしない。他の足に迷惑をかけないで、みんなが、仲良く、自由自在に働いている。「こうしなさい。」「これじゃダメだ」と一本一本の足の動きに、文句を言って指導せずとも、信じて任せておけば、巧みに、みんなが仲良く振舞って、あんなに早く走って行く。「小大 その処を得 動静 おのおの為すあり」訳すると「小さいものは小さいなりに、大きいものは大きいなりに、そのとき、その場所をよく心得て、適切に、ピッタリと環境に合わせて、おのおの、よろしく自由自在に行動していくのが一番いい」と良寛はいう。いずれにせよ、人生あまりにも「これだけが正しい」と頭から決め付けないでほしい。人は、だれでも、みんな同じだ。みんな、すばらしい能力を持つ。と述べている。この話を聞いて思った事がある。チームでプレイするサッカー・球・バスケなどのスポーツでも同じではなかろうか。一般社会の中でも障がいをもっていても健常児者であろうが同じではなかろうかと。ふと思った。
「百足(ムカデ)の話」
更新日:2022年11月25日
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