橋元雄二2021年3月23日読了時間: 1分「我が懐は武蔵野の原」更新日:2021年3月27日よく晴れた暖い日には良寛は日当たりのよい場所に出て、よく虱(しらみ)を取っていた。虱にも日向ぼっこさせておられたのか、その数十匹の虱を紙の上に這わせ、夕暮れになると、また懐の中に入れておられた。「蚤(のみ)虱(しらみ〉音(ね)になく秋の虫ならば我が懐は武蔵野の原」と言う和歌を残している。こんな和歌も虱(しらみ)取りしている時の作だろう。どこか憎めない良寛の和歌である。
よく晴れた暖い日には良寛は日当たりのよい場所に出て、よく虱(しらみ)を取っていた。虱にも日向ぼっこさせておられたのか、その数十匹の虱を紙の上に這わせ、夕暮れになると、また懐の中に入れておられた。「蚤(のみ)虱(しらみ〉音(ね)になく秋の虫ならば我が懐は武蔵野の原」と言う和歌を残している。こんな和歌も虱(しらみ)取りしている時の作だろう。どこか憎めない良寛の和歌である。
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