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執筆者の写真橋元雄二

『命は大切に』


 

     

私が三十歳から四十歳の頃に、続けざまに四人の友人を亡くした。四人のうち一人

は幼馴染で、心臓移植でしか助からないと宣告され奥さんと小さなお子さんを残し

て30歳という若さで旅立った。もう一人は進行性の胃癌で見つかった時にはすでに

手遅れであった。

残り二人は自ら命を絶った。仕事の事で悩んでいる事に、私も気づいていたが

助けてあげられず後悔が残る死だった、続けて二人が自死した時にはさすがにショ

ックで私の精神状態も鬱状態だったと思う、山に登るのは危険と言う事でドクター

ストップがかかった。ようやく落ち着きを取り戻し現実を受け止めることが出来る

ようになった。この星空の中にきつと亡くなった四人の友人達もいるんだろうと思

う。彼らが生きていれば星空を見ながら一緒に酒を交わしながら色々聞きたい事や

話したい事もたくさんあったが、もう彼らはもうこの世にはいない。

それでもまた山に登りたくなって、飯豊連峰の星空を見たくなる。その頃からどこ

の山に登るのいつも必ず私一人だけで登るようになったと思う。

多くの人は命の大切さに気がつかず、ともすれば命を粗末にしてしまう。ですから

悩んでいても苦しくても自分の命を絶つ事だけは絶対しないでほしい。貴方の両親

や残された人が、どれだけ多く悲しむかをよく考える事です。貴方がいなくなって、

残された人が一番つらい思いと後悔の念で一生苦しませてしまう事になります。

今、しくても生きてください。生きてさえいればいつかきっと良い事が必ず待って

います。命だけは粗末にしないでください。


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