春の日に良寛は子供達を連れて遊んでいた。その時に小川の橋を良寛が渡ろうとしていたら「渡っちゃだめだ」と子供達がわざと言います。良寛が引き返えそうとすると、「戻ってもだめだ」と子供達が言います。「じゃどうすればいいのか」と良寛が尋ねると「川へ落ちれば良い」とまたわざと言います。そこで良寛は言われたとおり、冷たい川に自ら入りました。はじめ子供達は、悪態をついて逃げていこうと思っていたのでしょう。しかし、良寛は素直に受け入れてしまったので、子供は意地になって次々に良寛に要求してきました。それをみな良寛は受け入れ、冷たい川の中に入ってままでいました。子供達は良寛の行動を意外に思ったに違いありません。このままでは良寛さんに寒い思いをさせて、結果的には子供達が酷い目にあってしまうと思うようになったのでしょう。そしてどんな人にでも無理な要求をしてはいけないと覚えたことでしょう。良寛は言葉でなく、その行動で子供達に大切なことを教えたかつたんだと思う。
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