『来時の道を忘れる』
- 橋元雄二

- 1 時間前
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良寛が托鉢に「出かけた時の話である山道を托鉢しながら登って来たのであろう。山の頂で休息された。さて休息も終わり、再び托鉢する時に、良寛は、登って来た道に戻ってしまった。そして、ある家に托鉢した。良寛の姿を見た家の者が「さっき来たお坊様じゃ」と言ううと良寛は、そこで初めて気がつき、帰って行ったという。前にも書いた五合庵の来客が来た時夕食をおいしいとろろご飯を食べさせるのに里に降りて行ってとろろ芋を貰いに行った時も芋を貰いに行った家でごちそうになり、すっかり客人の夕食の事を忘れた事があった。
良寛は夢中になったり、月が綺麗な日にはよく松の木の根元なので月を見ながら他の事を忘れる事が多かったそうである。






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