top of page
検索
執筆者の写真橋元雄二

『良寛の贋作』



 


良寛の贋作は良寛の生前より盛んに行われていた。良寛が亡くなる最後の六年間を過ごした木村家の当主は「北越雪譜」を残した越後の文人鈴木牧之に宛手紙の一部にそのことが書かれている。

『良寛の直筆と言った売り物があっても、簡単に買い求めてはいけません。与板の山田さまが良寛の直筆だと言われ買った書が本物かどうか良寛に飛脚を頼んで『この書が本物であるか良寛に尋ねたところ良寛は「すべて寝かし物」です、と答えて、この旨をご推察の上、お買い物求めにならないようにして下さいと返信したそうである。良寛はそう簡単に書を書く人ではなかったので、それだけ良寛の書が出回る事がなく貴重であったらこそ贋作が多かったのでしょう。

閲覧数:0回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page