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執筆者の写真橋元雄二

ロシアの外国企業の撤退

更新日:2023年5月15日



私の以前の会社もロシアに支店を開設しようとした計画があった。会社の上層部から発表があり、会社の誰が行くんだろう?会社内でも話題になっていた。まず行くのは機材を持ち込む技術職の人達が行くだろうと思っていた、私は、特殊分野の営業職だったので私には関係ないと成り行きを見ていた。出店の準備のロシア側と交渉が進んでいく途中でロシア側との交渉がまとまらなかったという連絡が入った。理由は社会主義国特有の地区の担当者から個人への利権を聞きつけた有力者が次々と群がり話を進める度に条件がコロコロ変わる社会の隅々まで腐敗が蔓延しておりまともな契約を結べなくなるのである。自由主義国家では考えられない契約状況になって行くので会社側から途中であまりにもデメリットが大きすぎるとロシアへの進出を取りやめた経緯がある。社会主義国家では今回のようにウクライナの侵攻などで突然、社会情勢が変わり、国際企業はカントリーリスクは覚悟しなければならないらない、ルーブルの下落やロシア国内の銀行の締め付けで国民も衣・食・住の生活必需品などにもお金を回す余裕がなくなくなるだろう。ロシアは上層部の意見で簡単に関税などの条件変えたり、国の方針を急に変えたりと、もう自由主義経済の理論が通じないのである,投資した金額、設備機材は全て没収される今回のウクライナ進行でルーブルを持っていても企業はたちいかなくなる、ユニクロやクドナルドの国際企業の撤退はロシア経済の回復には相当の年数この状態が続くであろう。将来を考えると、今企業の撤退へのかじ取りは正解なのかも知れない。今後国有化にするとロシア側は強気でいるが今の体制では国際企業のウハウや技術には追いつけず、流通などもうまく回るとは思えない、商品不足などが国民の不満に繋がる危い国家になるのではないだろうか?ソ連崩壊のような時代に逆戻りする可能性もある。プ―さんが追い詰められ、無差別爆撃でのウクライナの子供達や人々がこれ以上の死傷者が増えない事を願い、戦争が早く終わり、ミサイルの警報もなくなり防空壕の暗い中からジョンデンバーの「太陽を背に受けて」の曲のように人々が太陽の日を浴びて、当たり前の生活に戻れる事を願うばかりである。


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