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「あしびきのやま田のかがし 汝さへも穂ひろふ鳥を守るてふものを」

  • 執筆者の写真: 橋元雄二
    橋元雄二
  • 2020年1月12日
  • 読了時間: 1分








秋の田んぼに、ぼろをまとって突っ立てるいるだけの案山子でも、稲穂をついばむ鳥の害を

防ぐという働きをしているのに、この自分はなんもなすこともないと、生産に従事していない

自分を責めて悲しんでいる。良寛の言葉である。農夫ばかりでなく、あらゆる労働者に良寛は

尊敬の念をいだいていた。ことに大工に好感を寄せて、「大工の仕事ほど、正直なものはあるまい」

といい、大工の道具を入れる桐の木箱のふたに、良寛が「南無阿弥陀仏」と揮毫したものがいくつ

も残っている。良寛は働く者に対して尊敬の念をいだいていた事がよくわかる歌である。

 
 
 

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