「団扇とてあまり丸きは」橋元雄二2021年4月30日読了時間: 1分良寛の親類にいとこ同士の夫婦がいた。親しすぎるために、互いに慎むということがなく、波風が絶えることがなかった。それを聞いた良寛は、ある時、団扇の両側を切り落として扇ノ形に真似て、表に「団扇とて余りに丸いはみよからず、扇の角を少し加えて」という狂歌を書いて与えた。うちわは(団扇と内輪をとをかける。)という意味で「少しは夫婦はお互い慎みなさい。」と戒めたのである。
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