「散る桜残る桜も散る桜」
- 橋元雄二
- 2021年3月31日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年4月23日

いつも衣の懐に手毬やおはじきを入れて、子どもらと無邪気に遊んでいたという良寛。「散る桜 残る桜も 散る桜」という禅語は、そんな良寛の辞世の句とも言われている。
今まさに命が燃え尽きようとしている時、たとえ命が長らえたところで、それもまた散りゆく命に変わりはないと言い切る良寛の自戒とも受け取れる。「今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散る。そのことを心得ておくこと。」桜は咲いた瞬間から、やがて散りゆく運命を背負う。という意味がある。 「我が生(しょう)何処(いずこ)より来る 去って何処にか行く。」
また、ネイテイブアメリカンの言葉の中にも、「あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。だから、あなたが死ぬときは、あなたが笑って周りが泣くような人生を送りなさい。」 その良寛の言葉やネイテイブアメリカンのことわざを思い出しながら早朝の誰もいない公園で一人桜を眺めていた。
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