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「良寛が唯一書いたラブレター」

  • 執筆者の写真: 橋元雄二
    橋元雄二
  • 2020年4月14日
  • 読了時間: 2分


新潟県与板という所にNHKの大河ドラマ「天地人」は見て、知っておられると思う。主人公の直江兼続の祖父の代からの菩提寺に当たる徳昌寺という寺があった。

与板の富裕な商人大坂屋三輪家の娘として育った名を「おきし」とういう深窓な令嬢というべき佳人であった。良寛より七歳年少である。そのおきしが結婚し手江戸に行ったのだが、夫が江戸で亡くなりおきしは未亡人となり新潟の与板まで舞い戻ることになった、良寛にお願いし髪を落として尼さんとなった。名前も維肇尼」(いきょうに)と呼ばれ出家した。与板にある徳昌寺の再建のために大蔵経の資金集めの為に、維肇尼は江戸へ向うことになったその時に送った手紙の内容が「貴女は大蔵経を求め酔うとして、遠く故郷の地を離れて、江戸へ出向かわれた。ああ、わたしはあなたの尊いこころざし、何を申し上げようか、申し上げる言葉もない。ともあれ、今は寒い時節である。どうかお身体を大切にしてください。」これは良寛が維肇尼にあてたラブレターである。どこにも好きだとか愛してるなんてかいていないじゃないかと思われる方もいると思うが、良寛にとって維肇尼は特別な思いを持った永遠の女性ともいうべき人であるから、軽々に「愛してます」とは書かないのは当然であっただろう。そうは書かなくとも万感の思いのこもった良寛の愛の手紙なのである.このときの良寛は当てもなくそわそわしながら五合庵の回りを行ったりきたりとしていたそうであるからラブレターで間違いないだろう。

 
 
 

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