この時期に鈴虫の音色

もう11月26日である夕暮れに近くの散歩道を歩いているとかすかに聞こえる鈴虫の音色、最初はこの時期にもう鈴虫はいないと思っていたのでちょっとびっくりした。私の耳の聞き違えではないかともう一度耳を澄ましてみる。間違いなく鈴虫の音色だったが音色は元気なくかすれているような音色だった.鈴虫は約2ヶ月ほどの寿命のはずであったがもうこれで最後の音色を精一杯の力で出して泣いているんだと思う、この寒さであるもう冬は越せないで死んで行くだろうが、つかの間の散歩に季節はずれの音色を聞く事が出来た28日はこちらでも初雪の予報がでている。もう鈴虫の音色を聞くことはないだろう。ふと子規の詠んだ句を思い出した。「飼ひ置きし鈴虫死で庵淋し 」正岡子規、これから長い冬がやって来ると思うと気が重い。

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