ビートルズの曲Lucy in the sky with diamondsは隠語だったのか?
- 橋元雄二
- 2019年11月19日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年12月6日
某女優の薬物の問題が巷で話題になっているがビートルズのこの曲が昔話題になって物議が起きた事を想い出す。

ビートルズが真剣に、瞑想から何かを学びたかったのは事実である。しかし、マハリシの元で瞑想を学ぶ日々に次々と曲が出来たというのも面白いことである。ジョンなどは、ドラッグによって曲づくりのヒントを得たと、あの悪ガキ時代からの親友、ピート・ショットンに語っていたのだ。ジョンは不良少年がタバコを勧めるように、悪友にドラッグを体験させようとした。「最初は断った。警察学校で色んなことを教わっていたからね。それに僕の考えでは、そういう物に係わるのは低層階級の人間で、金持ちや頭のいい人間はやらないと思っていたんだ」「1年ぐらいしてから、またジョンが僕に勧めた。ジョンの友人のテリー・ドーランと一緒にLSDを初めて試したんだ」それ以来、ジョンはピートと一緒に“トリップ”するようになった。ピートによれば、ジョンは“LSDは天の恵み”とまで表現したという。自分の心の未知なる領域に導いてくれるための魔法の鍵だというのである。「ジョンにとっては再び情熱が蘇って来て、素晴らしい曲を書くための刺激剤になったのさ」当時のジョンは...いや、他のビートルズメンバーも退屈していた。ジョンの場合はその傾向が甚だしく、終日、何もせず、ぼんやりしていることもあった。曲作りに対する情熱も失われかけていた頃に、普通では全くイメージ出来ない体験をすることで、大いに刺激となったということなのだろう。 明らかにLSD体験を元に作った曲だろうと噂された「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」に関して、当時、彼らは、それを否定していた筈だが、やはりこれはその体験も影響しているのは事実だと言う。しかし、元々は、ジョンの息子ジュリアンが描いた絵から作られた曲なのだ。 「marmalade skies マーマレード色の空」「a girl with caleidoscope eyes 万華鏡の瞳の少女」 「Cellophane flowers of yellow and green towering over your head セロファンでできた黄色や緑の花があなたの頭上にそびえる」等 といったイメージが綴られていくが、唐突にこう叫ばれる。 Lucy in the sky with diamonds Lucy in the sky with diamonds Lucy in the sky with diamonds, ah,ah 「ルーシーはダイヤモンドをもって(で飾って)空の上に」 ある日、ジョンがポールと話をしているうちに、この絵のことを思い出し、ポールに見せたのである。ジュリアンのクラスメートのルーシーが空にいるという絵だった。そしてその絵には、ジュリアンが付けたタイトルが記されており、それが「Lucy in the sky with diamonds」そのものだったのである。ジョンが予想したようにポールもこれを非常に面白がり、2人は早速曲づくりに掛かったというわけである。大人になってしまった彼らがトリップによってしかイメージ出来なかったような世界を幼い子どもが簡単に描き上げてしまったというのも非常に興味深いが、この曲は、あまりにも曲のイメージが飛びすぎている。ビートルズがドラッグ体験によって曲を作っていると噂されていたのは事実だが、これが何よりの証拠だとして、この曲はしばらく放送禁止になったこともあった。その論拠となったのはタイトルだった。「Lucy in the sky with diamonds」その名詞の頭文字を続ければ、L・S・Dとなっていたからである。だが、これは当のビートルズ自身もそれを指摘されるまで、気付かなかったことだったと言われているが。全くの偶然であったのだろうか。幼いジュリアンのつけたタイトルをそのまま使ったと言われているが。意図的にやったのではないのか? 歌詞の内容など見るとルーシーが空にになっての形容が見られるところは 本当に偶然なのだろうか?LSDを使用すると鳥のようになった気分になるとある解説者が言っていた。 とにかく薬物ドラッグに手を出す事は自分自身や他人の人生をも狂わす事に繋がることだけはしっかり肝に銘じて、甘い言葉や誘惑に負けずに手を出さないことである。
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