『百年生きるとは』
- 橋元雄二
- 4月4日
- 読了時間: 1分

良寛が刈羽郡のある家を訪ねた時、そこの主人が、「私は、地位や財産もこれ以上望みませんし、何一つ心に満たされないものもありません。しかし、唯一、どうしても思いのまま
にならないものがあります。」と言った。良寛が「それは何ですか」と尋ねると主人は「百年生きたいと思うのですがこればかりは」としょんぼりと言った。すると良寛は「それはたやすい事です。今日までで百年生きたと思えば、それは百年生きたということではないですか」と微笑みながら答えたそうである。
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