top of page
検索
執筆者の写真橋元雄二

『良寛の理想「心月輪」とは』

更新日:2024年6月27日




この話は(現)西蒲原郡分水町の庄屋である、解良家に良寛が泊まった時の話である。食事の際に使われていた古くなってきた鍋蓋を下男が二つに割ろうとしていた、薪にするつもりであろう。割られる鍋蓋に憐れみを感じた良寛は、割られる前にそれを拾い上げて字を書いた。それは、心月輪(こころげつりん)と書いた。現代語に意訳したものが『理想的な心のあり方を何かにたとえれば、丸い月のようでありたいものです。』この書は『すべての人に皆さんも月のような心を持つことを理想にして生きてください』と良寛の願いが込められて書いたと言われています。しかし、現在では心月輪のような気持ちを持った人が非常に少なってきている気がします。ストーカー行為の果ては殺傷事件、不同意の性犯罪行為、盗撮行為、〇〇ハラ行為などと理性を制御出来ない人間が増えてきているように感じる、良寛が今の時代にいたらなんと思うのだろうか、自分の欲求を制御できない人間の多い事になんとも情けなく思う。

※この「心月輪」と書かれた鍋蓋は杉の木で出来ており、直径四十ニ・四センチ暑さ0・9センチある。同家では後に良寛の書いた心月輪を彫って胡粉を入れ現在でも宝として持ち伝えている。(新潟県指定文化財)になっている。


閲覧数:39回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page