橋元雄二2021年6月22日1 分「是か非かの判断に自分を基準にする愚かしさ」そもそも、人びとがこの世にいる様子は、ちょうど、草木の長さが不揃いなのに似ている。それぞれ一方的な見方に執着して、よいとかよくないとか、どこでも議論し合っている。自分の見方に似ていればば、よくなくても正しいとし、自分の見方とちがえば、よくてもちがうとする。ただ自分のよいとす...
橋元雄二2021年6月7日2 分「夏の風物詩カッコウの鳴き声」カッコウは全長35cm。体は細身で頭から背、翼の上面などは灰色、腹は白色で細かい横縞があります。メスには灰色部分が赤茶色をしたタイプがいます。日本では夏鳥で、全国的に見られますが、本州中部から北に多くいます。草原、耕地、牧草地と小さな林がある明るくひらけた環境にすんでいます...
橋元雄二2021年5月31日2 分「6月を綺麗な風の吹くことよ」これは正岡子規が明治二十八年日清戦争の従軍記者として(この時に森鷗外と出会う)金州城[今の大連)に渡り。日清戦争の従軍記者としてこの地を訪れた子規が、軍の陣屋を訪問し酒を振る舞ってもらった、そのことを詠んだわけですが、軍の陣屋でよんだ句が「...
橋元雄二2021年5月8日1 分「濃茶の作法」ある日のこと、良寛は茶会に招かれた。数名の連客で一碗の茶を飲む濃茶の席であった。良寛は、作法を知らないのかわざとなのか定かではないが、自分の席に来た茶碗の中身をグッと飲み干してしまった。しかし隣には次の客が控えていた。そこで困った良寛は、口の中にあった濃茶を茶碗の中へ吐き戻...